自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



その仕草にもっとドキッとして。


触れた唇はいつもより熱くて深い。


触れられた身体も同じくらいにね。



「ごめん蘭子……多分、俺今から蘭子のこと傷付ける……」

「……うん。痛い?」

「女じゃないから俺もよく分かんないけど………痛いらしい」

「ぶん殴る」

「だから極力痛くならないように努力する。でも、本気で痛かったら殴っていいから」


自信なさげにあたしに溢した言葉。



その瞬間、よく分からない痛みに襲われて目をぎゅっと瞑った。


怖い………。


ダメだ………痛くて怖い。


「諒哉…!ぶん殴る…」

「……あと少し我慢出来ね?……もう少しでっ…楽にしてやっから…」

「ちょ…っと…」



次を言い返そうとした時には、痛みが甘い快感に変わってた。


なんか……ふわふわ…する。


「力抜ける…?」

「…っ…無理…これ以上はキツイ…」

「それで十分…。大好きだよ、蘭子……」



ふわっと目の前が真っ白になり、あたしはそのまま目を閉じた。


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