自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
“元カレ”って言葉に不機嫌な顔した。
こんなのでしか仕返し出来ないや。
「蘭子の元カレってどんなヤツ?」
「さぁ?しばらく会ってないから分かんない。ただ、ケンカ強くて自我強くて……バカでろくでもないヤツだったね」
「……妬くなぁ。やっぱ嫌だわ。蘭子から他の男の話聞くの」
「諒哉から聞いてきたんじゃん」
ま、困らせたのはあたしだけど。
だから、そんな悲しい顔しないでよね。
立ち上がった諒哉に姫様抱っこをされて、ベッドに寝かされる。
腕枕でぎゅっと抱きしめられた。
「好きだよ……蘭子。ありがとう、大切なモノ俺にくれて」
「別に。諒哉だからあげた」
「嬉しいな~。もー蘭子ちょー好き!!」
「うるさい……少し寝かせて」
「甘やかしてあげるから許して~」
伝わる体温にドキドキしてほんとは眠れない。
諒哉の隣は安心するんだけどね。
ゴロンと大きく寝返りをうって見えた窓の外。
青空には虹がかかってた。