自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
昼休みになって空き教室から真っ直ぐ蘭子のクラスまで銀と行く。
教室の隅っこでお菓子食べてる蘭子発見!
今日もとても可愛いことで!!
「蘭子ちゃんおはよー♪」
「おはようの時間じゃないし。今来たの?」
「ううん。朝からいたけど空き教室行ってた」
「ちょっ、単位大丈夫?」
「うっ……た、多分……大丈夫だっ!」
正直、来年みんなと3年生になれる自信ないです。
ありすちゃんといる銀を見ると、暑いとか文句言ってたクセに抱きついてる。
人前で甘えるヤツだっけ!?
「……俺も蘭子に甘えたい!」
「暑いので遠慮しとくわ」
「抱きついていい?」
「丁重にお断りします」
スルリと俺の側からいなくなって廊下に出てく。
なんか悔しくて細い手首を掴んだ。
「午後一緒にサボろ?」
「……考えとく」
なんて言いながら結局、俺に着いて来てくれる蘭子が優しくて好き。