自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



空き教室には大地がいるし、屋上には銀とありすちゃん。


さて俺らはどこに行こう。


5時間目のチャイムが鳴った廊下を手を繋いで歩く。


「……サボりって悪いことしてる気分」

「その髪の色でそれ言っちゃう?」

「諒哉だって金髪じゃん。あたしのこと言えないよ」

「蘭子とおそろいだからいーの!」

「別に合わせてるつもりないし」


冷たく言い放っても絡めた指はほどかない。


こうゆう不素直なとこ可愛いなって思う。



歩いてたら音楽室を見付けた。


重たい防音のドアを開いてみると誰もいない。


ここの音楽室はよく風入って涼しいって言うからいっか。


「音楽室にするの?」

「うん!人いないし涼しいからな」

「ふーん。あっそ」


閉めてあった窓を開けると涼しい風が入り込む。


ちょー夏の匂い………。


ほんと海行きたくなるー!


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