自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
しばらく蘭子はピアノを弾いてて、それを窓の外を見るが聴き入る。
ピアノの音がとまったと思ったら、背中に小さな温もり。
「なしたの?ピアノは?」
「あきた」
「あきっぽいな~!」
なんて笑えば、悔しそうに背中に頭をグリグリ押し付けてくる。
かまっての合図。
「……ここ眩しい。なんで、カーテン閉めないで外見てるのよ」
「いいじゃん。俺、夏の空とか匂い好きなんだよね!」
「暑いだけじゃん……」
「確かに!……あ!そうだ!今度の放課後海行こ!」
「バイクで?」
「もっちろーん!」
後ろに隠れてた蘭子が、ぴょこっと横に立ち小さく頷いた。
知ってた?
俺がバイクの後ろに乗せた女の子は蘭子だけ。
今までいた彼女誰一人乗せたことないんだぜ?
蘭子は俺の特別だから。
「はぁー……音楽室あきたな。眠たーい……」
「諒哉だってあきっぽいでしょ。保健室行く?」
「何それ、お誘い!?」
「バカ!!」
可愛いな~マジで。