自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
まさに猛暑と言える今日は、授業をサボってても暑くて暑くて……。
海日和ってコレだな。
そう思って休み時間に行った先は、蘭子のクラス。
「……諒哉。おはよ」
「おはよ~!暑くて嫌になるな……ほんと。さて、こんな日こそ…!」
「海行きたいとか言うんでしょ。違う?」
「大正解!つーことで、放課後二人で海行きませんか、お姫様?」
「そーですね。バイクに乗った雑な王子様」
「雑は余計!!」
クスクス笑う蘭子の頭を撫でて廊下に出ると、ありすちゃんに抱きつかれてる銀たん。
暑苦しそうな顔してる!!
「諒哉。ジュース奢るから助けろ」
「ダメです!助けないで!銀くんがデートしてくれないの!」
「なんで?」
「暑いからの一点張りで!」
どこか別な場所でバカップルして下さいな!
「デートしてよ~」
「分かったっつーの!離せ!」
銀たん優しくなったな~。