自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
ウズウズしてやっと迎えた放課後。
銀たんに「バイバイ!」って叫んですぐ走って蘭子の教室の前待機。
ガラガラ───────
教室のドアが開いた瞬間に、蘭子を見付けて即即玄関!!
「ちょっと!脚速すぎ!アンタ……バカじゃないの!?」
「バカなのは元から!早く海行くべ!」
「だーかーらー!速いっつーの!」
蘭子をバイクに乗せて、スピードは飛ばさない。
かなり安全運転。
むしろ、かなり遅い方かもしれない。
車が横をビュンビュン過ぎてくから。
「蘭子ー!海見えて来たー!」
「ほんとだ。初めてじゃないのに、張り切りすぎ」
「完全に海日和だからなっ!あ、今日はいつもと違う場所行くか」
「どこ行くの?」
「砂浜じゃないとこ」
いつもと違う道を通って、行った先は海の近くの駐車場。
バイクを降りた蘭子は不満な顔をする。