自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
次の日の朝、いつも通りの時間に家を出るとアパートの階段の下に立ってる男。
……ショウ。
「ラン!おっはよ」
「………人の家まで押し掛けるとか何?なんか文句でもあんの?」
「怖いなぁ~!んじゃ、単刀直入に言っていい?」
怪しく笑ったショウにあたしは首を傾げた。
「俺とやり直さない?」
は………?
今更何言ってんのよ。
あたしがツライ時も、頼りたい時も側にいてくれなかったのに。
何よりショウは、あたしとの“約束”を守ってくれなかった。
「無理。あたし今の彼氏が大切過ぎるし大好きだから」
「もう一回だけチャンスくれねぇ?ランには本気だし」
「聞き飽きた。遅刻するから行くわ」
「ラン!」
「……何よ」
「頼むから………少しは考えといてほしい」
すごく痛そうに笑った。
なんであたしなの?
昨日だって花火してた中に女いたじゃん。
もう、ショウを………人を信じるのが怖い。