自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
それは突然やって来た。
ショウに空き教室に呼ばれて行ってみると、タバス吸ってる後ろ姿。
「……ショウ?」
「ラン……いきなり呼んで悪いな。話あって」
「別にいいけど早く終わらせてよね」
「じゃ、単刀直入に言うわ」
振り返ったアイツが言ったたった少しの言葉。
「別れるか。俺ら」
だけど、この言葉をどこかで期待してたあたしがいて嬉しかった。
やっと窮屈な空間から解放された……って。
「黙りこんでどした?別れたくない、とか?」
「真逆。ふってくれてありがと」
「好きなヤツでもいたの?」
「いいえ。アンタから解放されたかっただけ。さようなら」
そのまま教室を出て、小走りで家に帰った。
やっぱりあたしは窮屈はダメ。
自由って最高。