自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
はぁ!?
とうとう学校までお出ましですかっ!!
それもうストーカーじゃん。
「行こっか、蘭子」
「嫌!!」
「大丈夫。俺のこと誰だと思ってんの?蘭子のこと守るよ、絶対」
「ほんとに?」
「あぁ。だから安心してな」
震える手を握ると、小さく頷いて俺の後ろに隠れながら歩く。
相当嫌なんだろうな………。
繋ぐ指先が微かに震えてる。
校門の塀に寄りかかってる金髪の男。
蘭子の元カレ。
随分と威勢の良いことで。
「ラン。おかえりっ」
「な、なんでいんのよ…」
「そんなこと言うなって~!あ、隣は彼氏さん?」
挑発するような目付きで俺を見て、生意気に蘭子の肩に腕を回した。
腹立つな、コイツ!!
「どーもー!蘭子の彼氏さんでーす!蘭子に触らないでもらえます~?」
「うっ……」
腕を引っ張り蘭子を引き戻して、抱きしめた。
あからさま悔しそうな顔する。
「元カレがうちの可愛い彼女さんに何用ですか?学校まで押し掛けて」
「ランじゃなくて、お前に用あってさー」
なんだよコイツ。