自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



それから、しばらく経った日のこと。


いつもの俺らがたまる空き教室で銀がやけに深刻そうな顔をしていた。


「なんかあったのか?」

「…いや、実は前に諒哉から聞いてた男の情報が入ったんだけど」

「あ〜……杉谷祥太のことか?」

「あぁ。高校中退するまでは諒哉と同じトップだったらしい」


アイツがトップね〜。


ますます、やっかいなことになりそうだな。


てことは、必然的にケンカもそこそこ出来るってわけか!


窓際でタバコを吸ってた大地が振り向いて言った。


「でもさ〜俺らだってトップだぜ?強いから大丈夫だって♪」

「お前の大丈夫ほど信用出来ねぇんだよ」

「銀たん失礼〜!!」



確かに。


大地の言う通り俺らはこの学校のトップだ。


そんなんで怖気付くなんて俺ららしくねぇもん!


「俺は強いから大丈夫だー!!いつでもケンカ上等だ、杉谷祥太〜!!」

「諒哉までうるせよー」


このあと銀たんから蹴りを一発もらったのは言うまでもない。


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