自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
またいつも通り蘭子と帰ろうと思って、教室の前まで行くと衝撃の一言。
「ねぇ、蘭子ちゃん……。彼氏よりもお友達なわけ!?」
「当たり前でしょ?ありすと遊ぶの久しぶりなんだから」
「一緒に帰ろうよ〜!俺寂しい!」
「もう……しつこいな」
ガビーン。
蘭子に突き放されて沈む俺の肩が、トントンと叩かれた。
誰だ?
「認めたくないけど仲間だな。俺も突き放された」
「銀たーん!」
「久しぶりに、俺らで帰る?大地は彼女とデートだからダメらしいけど」
「帰る〜!てか、大地ってやっと安定した彼女いるのな?」
「さぁな。俺も詳しくは聞かされてない」
最近の大地の女遊びがびっくりするほど大人しい。
いつも同じ女の子と遊んでるみたいだし!
まぁ、ほんとに好きな子出来たら毎日が幸せでなかなか良いもんだよ。
そんなわけで彼女に置いてかれた男同士で久しぶりに銀と帰ることにした。