自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
展開は早いことに次の日だった。
俺と大地と銀の三人で帰ってた時、アイツは校門の前で待ってたから。
10人以上のヤンキーを引き連れて。
「今日は人集まってないから金髪くんダメっぽい?今度でもいいけど」
「はぁ?集まってんだろ。俺以外に二人も」
「はははっ!面白いな!その人数で勝てると思ってんのか?」
「あのさ〜俺お前みたいなのが腹立つんだよなぁ〜!俺はケンカ強いぞ!このヤロ!」
「黙っとけ大地。後でたくさん人殴れるから」
大地がこれだけやる気なら勝てる確率はかなり高いな。
その大人数で歩き出した時、俺の大好きな声に引き止められた。
「諒哉…!」
「げっ………蘭子」
「アンタ何してんの?まさか……またケンカするの?」
「これは蘭子に関係ねぇことだから。今日は先帰ってて。な?」
「ヤダ。諒哉が傷付く理由なんてどこにもないから」
あー………困ったな。
蘭子にこんなこと言われたら、俺ケンカなんて出来ねぇよ。