自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
バカで素直で可愛いって思ってた。
そうついさっきまで。
「だから……なんでそうなるわけ?」
「はぁ?計算したらこうだろ!ここ、かけ算したらこうなるし」
「アンタかけ算分かってないでしょ?8×7は?」
「蘭子俺のことなめすぎ!48だろ?」
うっ………思いの外諒哉が重症過ぎた。
あたし一人でこのおバカの塊を対処するの大変なんだけど。
簡単に頷いたあたしがバカだった……。
「ねぇ、諒哉…。音瀬と近所?」
「まぁ近所かな。俺の家からもう2本裏行ったら銀たんち」
「切実に音瀬呼びたい……」
「ヤダ!!二人っきりー!!」
しかも、わがまま。
はぁ〜………。
あたしもさすがに疲れて、諒哉のベッドに座った。
すると諒哉もあたしの隣に座って押し倒して来る?
は?
押し倒す!?
「ちょっと!何してんの?」
「昼寝するだけ!疲れたじゃん?」
「バカ!昼寝だったら、こんな触ってこないでしょ」
容赦無く色んなとこ触ってくるんですけど、この人。