自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
ほんとにあり得ないんですけど。
諒哉にキツく抱きしめられるベッドの中で感情とは裏腹にドキドキする……。
ヤバイな、あたし………
相当、諒哉に惚れ込んでるみたい。
「蘭子〜……ちゅーしたい」
「また今度ね」
「今がいいー。極度の蘭子不足で壊れそう……。壊れる前にちゅーだけさせて?」
「ちょっ…諒哉……良いって言ってないでしょっ……んっ」
簡単にふにっと唇を塞がれた。
こうゆう時は常に、諒哉はちゃんと男なんだって実感する。
だって男の力には敵わないから。
「ヤバイ……とまんない…」
「とまんないじゃなくて……あたし勉強教えに来たんだけど?」
「知ってる。可愛い蘭子が俺をその気にさせるから悪い」
「悪いのはアンタでしょ?勉強するって言ったのに嘘つき!」
「そんなキツイこと言わないで癒してよ蘭子チャン。……好きだよ」
いつもより色を含んだ低い声で囁かれるとベッド上での攻防戦はあたしの完敗。
諒哉の言いなりになるしかない。
「……ヒドくしないで」
「大丈夫。優しくするだけの理性はまだ残ってるから」
舌舐めずりをするコイツは完全に野獣と化した。