自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
あたしもあたしで甘いと思う。
ほんとに嫌なら一発殴ってでも避けるはずだし。
それに抵抗しないあたしはきっと、どこかで期待してたんだと思うから。
「うわー……めちゃくちゃドキドキするなコノヤロ」
「な、なんでよ…」
「蘭子とご無沙汰だったからかな?もう心臓バックバク」
「嘘くさい。諒哉慣れてるくせに」
「そんな簡単に慣れねぇよ。好きな子とヤるんだよ?慣れるはずないって」
“好きな子”だって。
諒哉が言うこの言葉はものすごく心地良い。
なんか諒哉の特別になれた気がして嬉しくなるから。
まだあまり慣れない、多少の痛みにシーツをぎゅっと握るあたしの指先。
その指先を優しく絡め取るように繋いでくれる諒哉に安心を覚える。
「幸せだ、俺」
「……どうして?」
「それ今聞く〜?俺もあんまり答える余裕ねぇのに」
「余裕ありそうだったから…っ」
あたしの額に優しくキスを落として小声で言った。
「余裕ありそうに見せてんの」
ますますカッコイイ。