自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



【諒哉side】



今とてもヤバイ状況。


テストまであと1週間。


俺らしくない毎日勉強漬け。


受験の時もこんなに勉強してないから、こんな勉強するの初めてかしれない。



………ツライ。



「兄ちゃんあそぼー?」


弟の秋哉がボールを抱えて俺の部屋にテコテコ入って来た。


いつもなら即答で遊んでやる。


けど、今日は………


「無理だ。兄ちゃん今本気だから!」

「え〜!兄ちゃんあそんでよ〜!なにしてるの?」

「勉強だよ、勉強!」

「お勉強?じゃあ、一緒にお勉強するぅー!」


今度はボールと引き換えに、キャラクターが付いた鉛筆とテキストを持って来た。


まだ6歳だけど、来年の小学校受験のために塾通わされてる秋哉。


まぁ、俺も実は小学校受験したけど見事に落ちてそれからバカ一直線で生きてきたわけだ。


秋哉なら当時の俺より勉強出来るらしいし大丈夫だろ!



「……兄ちゃんかけ算分かんないの?」

「うるせー」


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