自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



テスト終了から1週間後、教室で担任からテスト結果が配られた。


銀は不動の1位。


ほんとなんで俺らと同じ高校来たかな?


ぜってー後悔するだろ!



「桜井!」

「はーいっ」

「桜井、よく頑張った!!今回、かなり点数上がったぞ!」

「え?」


折りたたまれた得点通知を見ると、なんと順位は30位。


え、これほんとに俺の得点通知?


名前を確認すると、黒のハンコで“桜井諒哉”と押してある。


マジか………


嬉しすぎる〜!!!



走って教室を飛び出して、蘭子の教室のドアを勢いよく開けた。


一斉に集まる視線なんて気にならない。


「蘭子!俺、30位だったー!!」

「おめでとう。それから早急に教室から出て行って」

「えー……それだけ!?もっと、ほら…ないの!?」

「早く出てけや金髪男」

「はいっす」


静かーにドアを閉めて静かに廊下を歩いて教室に戻った。


30位って俺すごくね?


やれば出来る子って俺のためにある言葉だよな〜♪


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