自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
放課後、先に下駄箱を出てバイクのエンジンをかけて蘭子を待つ。
しばらくすると下駄箱から長い金髪をなびかせた蘭子が来た。
「お待たせ」
「んー?エンジン音で聞こえない!」
「じゃあ、エンジン切ればいいでしょ。頭使いなさい」
がチャッと鍵を抜かれてエンジン音が止まり静かになった。
くるくる指で鍵を回して俺に投げ渡す。
「静かになったついでだから話すな」
「うん。何?」
「俺んち来る?テスト終わったし!」
「変なことしないって保証があるなら行ってもいいけど?」
「しません!絶対に!」
頷いた蘭子をバイクの後ろに乗せて向かうは俺の家。
てか、そろそろバイクも寒いな〜。
バイクも終わりの時期か?
つーか、何だかんだ言って蘭子とかなり長く一緒にいるな。
「蘭子〜!!」
「何よ…!」
「これからも俺の彼女やってくれよー!蘭子じゃないとヤダー!」
「それなら、あたしに愛想尽かされないように頑張ってよね!」
そのつもり。
蘭子と離れたくねぇもん。