自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
誰もいない俺んちに行くと蘭子が先頭で階段を登って俺の部屋に入った。
その第一声。
「汚い。あのさ、彼女呼ぶならエロ本ぐらい隠しなさいよ。バカじゃない?」
「すいませーん!!待って、蘭子見なかったことにして!?」
「しょうがないわね。愛想尽かされるわよ?」
「ほんとにごめんなさいー!!」
雑誌をまとめてゴミ箱に放り投げた。
もう、蘭子に見られたからコレ全部捨てます。
二人でベッドに座ると、珍しく蘭子が俺の肩に頭をコテンと乗せた。
可愛いー。
「眠いの?」
「うん……。なんか、諒哉の部屋落ち着くんだよね」
「なんなら、もう俺の部屋住んじゃう?蘭子となら大歓迎♪」
「いつかね」
そう言って目を閉じた蘭子。
睫毛長いし、とにかく色白で側にいないと消えちゃいそう。
俺が不安になる。
「おやすみ蘭子……それからありがとな」
髪にそっとキスを落とすと、少しだけ笑ったように見えた。
おバカな彼氏卒業するわ。