自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
暇さえあれば俺と蘭子と大地、それから舞で求人誌を読み漁る日が続いた。
銀はまた学校には来てない。
ありすちゃんの側にいてやってるんだと思う。
来ても10時過ぎに遅刻して来て、放課後はすぐありすちゃんに会いに行く。
ありすちゃんの親には案の定、ぶん殴られたらしく頬にアザが出来てる。
一々、銀に聞かないけどな。
「バイトどうすっかなぁ〜。高時給!高時給!」
「そこまで時給高くなくても、シフトを多く入れればどう!?」
「舞!それ良い!」
大地と舞で求人誌を読んで盛り上がってる昼休み。
俺と蘭子も一冊を二人で読む。
「やっぱ夜、かな」
「夜以外に蘭子の候補はないの〜?俺ビミョー……」
「別にあたし寝不足とか気にしないし。稼げれば良いかなって」
「あー!ほら!こうゆうのは?ファミレスのバイト!」
「安い」
ぬわぁ〜………ますます難しい。
蘭子が無理したがる気持ちも分かるけど、俺の立場からすると無理はしてほしくねぇな。