自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
2月に入ってから、いつも通り退屈な日常を送ってると久しぶりに銀から連絡が入った。
銀たんから電話!!
休み時間の教室から走って廊下に出た。
「もしもし!銀!?大丈夫?」
「久しぶり、諒哉。電話の一本も入れられなくて悪かった」
「いやいや全然!仕事決まったのか?」
「決まった。ちゃんとしたところ。諒哉もよかったらバイトする?」
「俺も?」
「諒哉がよく知ってる人の店だから」
俺がよく知ってる人か〜………。
不思議に思いながら、放課後5時半に銀と駅前で待ち合わせの約束を組んだ。
銀に会うの久々〜♪
駅前に行くと私服姿で、見た目まで大人っぽくなった銀が立ってた。
制服姿の俺はガキくさい。
「久しぶりー!銀たん!」
「ん、久しぶり。どう学校は?」
「あー…かなりつまんねぇわ。ありすちゃんの調子は?」
「今5ヶ月入ったけど相変わらず悪阻はひどい。だから病院通ってる」
「そっか……」
蘭子が頻繁に会いに行ってるらしいから、ちょくちょく情報は聞いてた。
ありすちゃんも大変だ……。
つーか、ありすちゃんが一番大変だと思う。
駅から歩いて5分ほどのビルに来た。
服屋がめちゃくちゃ入ってるビル。