自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



アパレルの仕事始めたのか!


うん、銀たんっぽい!


色んな服屋がある中で一際広くて目立つ店に入って銀が店員に頭を下げてく。


みんな先輩だもんな……。



「諒哉。覚えてるだろ?今は総長じゃなくて店長だけど」

「おい、銀!地味にうまいこと言うなよ〜!久しぶり、諒哉」

「しゅ、瞬さん!?」

「おー!ちゃんと覚えてたか!えらいえらーい」


ふざけた口調とこの優しい笑顔。


俺の頭をわしゃわしゃ雑に撫でる手付き。


俺が中学の時、世話になってた変わらない瞬さんだ。


真夕美さんの旦那さんでもある。


「でー?諒哉もここでバイトしてくれるんだって?」

「はい!あの……銀から事情は…」

「真夕美から聞いてる。それで、お前ら幼なじみで銀に協力するんだろ?」

「その通りです。よろしくお願いします瞬さん!」

「任せとけって!あ、じゃあ、お前明日の4時半から仕事なっ♪」



相変わらず急っすね。


俺が苦笑気味に返事をすると、また瞬さんに撫でられた。


瞬さんなら安心して働ける!


< 280 / 324 >

この作品をシェア

pagetop