自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



けっこう力強めに諒哉を引き剥がして、チャイムと同時に教室を出た。


諒哉も走って着いて来る。


「なんで俺と蘭子は同じクラスじゃねぇの〜!やる気出ないっ」

「あたしに言われても困るんですが」

「じゃあ、逆に蘭子は俺と同じクラスじゃなくていいの?」


それを言われたら………


まぁ、おんなじクラスがいいけど…。


「クラス違う分、休み時間とかの会えた時が最高に嬉しいから。授業終わるまでの楽しみになっていいでしょ」

「俺、めちゃくちゃ蘭子のこと好き。ますます惚れた!」

「じゃあ、教室戻りなさーいっ」

「あと5分あるから一緒にいよーよ!」


引っ付かれるの好きじゃない。


……けど、諒哉なら嬉しいってゆう不思議な現象。


これ以上、諒哉に惚れさせないでよね。



卒業式がツラくなるから。



「俺、今日もバイトだから!またね〜蘭子♪」

「ん。バイト頑張りなね」

「いつもの百万倍頑張れます」


無理しないでよねっ?


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