自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
お互いにバイトのシフトが違うから、諒哉と一緒には帰れない。
一人で歩く道ってこんなに心細くて寂しかったっけ?
一匹狼が当たり前だったのに、いつの間にか一人が寂しくなってる。
クラスで一人でいるのも普通だった。
なのに、ありすといるのが当たり前になってから今はすごく寂しい。
そんなあたしの表情を汲み取って、諒哉は頻繁に側にいてくれるんだと思うし。
一人って心細い。
「……ありすと音瀬の新居行ってみるか…」
諒哉が送ってくれた住所を頼りに、行ってみよう。
最寄り駅から電車を乗り継いで二駅。
わりと駅から近いアパートみたいだ。
「ここかな?」
白色の新しめな小さなアパート。
音瀬が頑張った結果だね、これ。
101号室ったらすぐ一階だ。
あたしはそっとチャイムを押した。
ーピンポーン………
ガチャッとドアが開いた先には、びっくりした顔のありす。
あ、連絡入れるの忘れてたもん。