自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
時間も時間だし、あたしと諒哉は先に病院を出た。
あとは音瀬とありすと新しい家族で過ごしてほしい。
「子供ってすごいよなぁ〜」
「うん。初めて産まれたばかりの赤ちゃん抱っこした」
「俺は秋哉産まれた時抱っこしたけど、あんなすぐ抱っこしてないしな」
「そうなんだ。……ね、諒哉。赤ちゃんほしい」
「さ、誘われてんの俺!?赤ちゃんはまだ作んない!ダメです!」
あたしの頭をガシガシ強めに撫でる。
言い方間違ったかもしれない。
いずれか、赤ちゃんほしいなぁ〜って。
「蘭子〜車で来てんの?」
「うん。車。諒哉の家まで送ってくよ」
「運転交代!俺が蘭子の家まで送ってくから。疲れてるだろ?」
「……ありがとう」
あたしは諒哉に鍵を渡して、初めて助手席に乗った。
「出発進行〜♪」
笑った諒哉の横顔に安心して、あたしは窓の外を見た。
今日はとても星がキレイだった。