自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



4時半から9時までのシフトをこなして、疲弊感たっぷり。


銀よりは疲れてないと思うけどさ〜……。


今日は瞬さんがいないから、ご飯も奢ってもらえないし!!


帰るのめんどくさい。



「お疲れ、諒哉」

「お疲れ様、銀たん!」

「送ってくか?俺、今日車だし」

「マジ!?つーか、ここ車通勤おっけーだっけ?」

「ダメ。でも、店長の瞬さんがその辺うまくやってくれたっつーか…」


瞬さんすげー………。


つくづく瞬さんは、すごいと思う。


人の上に立つってことがピッタリだし、何より人を説得させる巧妙な話術。



俺らが中学生で、まだ瞬さんが高校生だった時に敵対一派とのデカイケンカを止めたのは瞬さんの話術があったから。


そのおかげで、誰も血を流さずに済んだわけ。


「俺、瞬さんみたいになりたーい!」

「諒哉が瞬さん?無理だろ」

「ひどい!決めつけるのは子供の教育上良くないと思います!」

「お前の父親になった記憶ない」


そりゃあそうだけど!!


銀たんが車で送ってくれるなら、なんも文句言えねぇわ!


< 307 / 324 >

この作品をシェア

pagetop