自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
マジでここ最近の学校はつまらない。
どうして、蘭子とか大地と同じクラスじゃねぇの!!
大地と一緒でも、アイツほとんど学校来ねぇから意味ないんだけどさ……。
休み時間、机に突っ伏してたら誰かにトントンと控えめに背中を叩かれた。
顔を上げて横を見ると蘭子!!
蘭子が俺の教室来てくれた〜!!
「何よ。その期待の目」
「だって蘭子から来てくれるなんて、めったにないじゃん!俺に甘えに来てくれた感じ〜?」
「甘えるわけないでしょ。そんな風に言うなら、あげなーい」
何か蘭子が背中に隠した。
俺がむすっとして蘭子を見上げると、困った笑顔で俺の机に置く。
可愛い袋にラッピングされたお菓子、かな?
「開けていい?」
「うん。いいよ」
「……あ!クッキーだ!久しぶりに作ってくれたの?」
「別に諒哉のためじゃないし。…あたしが食べたかったから…」
「はいはい」
顔を赤くする蘭子の頭を撫でて、クッキーを食べる。
変わらずうまい!
「おいしい♪」
「うるさい…」
照れてる姿も可愛いー!!