自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
なんでそんなにイチイチ可愛い反応するかな。
どんどん、蘭子が好きになる。
離れて一番寂しくなるのは、俺かもしれないね。
「諒哉は今日もバイト?」
「もち!来月から、またシフト5日に増やすつもり!」
「あっそ……。体壊さないようにね」
「大丈夫。もし、体壊しても蘭子呼んで看病してもらうし!」
「あたしは、そんなに暇じゃない」
素直じゃないな〜。
そんなとこも好きだけどさ。
蘭子は俺から目を逸らして、ほんと小さく呟いた。
「だからって……ほんとに体壊さないでよね。一応…心配する…」
「お前はツンデレか!蘭子って策士だなぁ〜♪」
「さっ、策士じゃない。心配なの、諒哉のこと……」
突き放してる言い方だけど、ちゃんと俺のこと思ってくれてる優しいヤツ。
寂しそうな目で俺の手を握って、目を伏せた。
「ケンカも…ダメ。もう、そんなバカなことしないで」
「しねぇよ。だって蘭子の泣いてるとこ見たくねぇもん」
「よかった。……絶対ね?」
「ん!絶対!」
蘭子の小さな小指に俺の小指を絡めた休み時間の昼下がり。
俺らは大人にならなきゃない。