自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
電車に揺られて1時間。
駅から10分の距離にある3階建てアパートがあたしの家。
もちろん部屋数も少ないし狭い。
「ただいま……」
「おかえりー。入学式どうだった?」
「可もなく不可もなく」
「はははっ!!蘭らしいなっ!」
お母さんが、片手にタバコを持ってゲラゲラと笑った。
ちなみに、あたしのお母さん若い時はレディースの幹部だったらしい。
お父さんは族の総長。
そんな二人の間に生まれたのが、あたしったら納得でしょ?
「友達出来た~?」
「一応、一人だけ」
「それはよかった。また蘭のことだから一匹狼貫く!とか言い出すかと思ったわー」
お母さんの言ってること間違ってない。
そのつもりだったけど………
ありすって子モノ好き~。
「まっ、よかったわ。なら明日から毎日学校行けよ~♪」
「分かってる。ちゃんと行くから」
「高校は行かないと単位がなぁー」
これから3年間めんどくさいけど、テキトーに流して早く卒業しよう。