自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
真夕美さんの言う通り、当たって砕けるのが一番俺に適役。
砕けて散ってやる。
終わったことで悩むのはもうやめだ。
笑ってなきゃ俺じゃない。
「ありがとう、真夕美さん!」
「ちゃーんと守ってやるんだぞ!」
「当たり前ですよ!」
俺が守んなきゃ、誰があの蘭子ちゃんを守ってあげるのさ。
そう思ってた矢先、停学になって1週間経った時。
『あ!諒哉か!?』
「なんだよ……大地か…」
停学中で暇な俺は午後は基本昼寝。
慌てた大地の声だけが、寝起きの耳に痛いほど響く。
『蘭子ちゃんが他クラスの男に狙われてる』
「マジか……。大地が適当に追っ払っとけよ」
『そうしたいとこだけど……人数的にもキツイものある。今すぐ来いよなっ!』
「は、はぁ?今!?」
蘭子ちゃんが今、現在危険ってこと!?
校内トップの俺が停学中に、厄介な新しい勢力が出来たっぽい……。
そんなヤツらに蘭子ちゃんとられて堪るか!
一気に眠気覚めた。
すぐにバイクで高校に行く。
ずっと昼寝してたから、金髪がぐちゃぐちゃ。
でも気にしてる暇ない。