自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



学校に着けば、玄関で右往左往落ち着きのない大地と………銀。


今非常に会いたくなかった~!!


「あ、諒哉!今すぐ蘭子ちゃん探し開始!」

「どこにいるか分かんねぇの!?」

「体育館辺りってのは分かってる。でも、あとは……」

「悩む暇あんなら行動!」


俺は走って体育館倉庫を開けて、探し回った。


どうか無事でいてくれるように……。



体育館の外にある人気のない倉庫。


残ったのがココだ。


勢いよく重たい扉を開けると、男3人に押さえられた蘭子ちゃん。


「お前ら……何してんの?」

「うわぁ!!さ、桜井諒哉だっ!停学中じゃなかったのか!?」

「……停学中とか関係ねぇよ。大切なモン守りに来ただけだ」


少し制服が乱れた蘭子ちゃんは、びっくりした顔で俺を見上げる。


「て、停学……」

「立てる?俺と一緒に帰ろっか?」

「……うん…」


真っ白で細い手を掴めば、弱々しく立ち上がった。


怯えたコイツらは何もしてこない。


殴ることすらしねぇもん。


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