自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
予想通り担任から、こっぴどく叱られた俺と銀は書き直し。
昼休み、C組に作文用紙を持って押し掛ける。
「蘭子ちゃーん!!」
「げっ」
「桜井くんと音瀬くんの停学が終わったんですねっ。よかったね、蘭子ちゃん♪」
「よくないわ」
ありすちゃんと向かい合わせで、お菓子食べてる蘭子ちゃん。
お菓子が似合う~!
俺は、蘭子ちゃんの隣の席に座って作文用紙を広げた。
「反省文なんて書いたらいいと思うー?」
「知らない。もっかい停学…いや、退学になれば?」
「冷たっ!あ、お菓子いいなぁ。俺にもちょーだい」
「桜井くん!このクッキーは、蘭子ちゃんの手作りなんだよ」
「マジ!?ありすちゃんから良いこと聞いたわ~♪」
蘭子ちゃんは罰が悪そうな顔で、ぷいっと窓を見る。
なんでも今日のお菓子は、二人の手作りだとか。
ありすちゃんはカップケーキで、蘭子ちゃんはクッキー。
「いただきまーす」
「許可してないんだけど……」