自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



休み明けの月曜日に、乾いたピンクの折り畳み傘を持って学校に行く。


それと、板チョコ3枚。


「あれ?諒哉が板チョコ食べるなんて珍しいじゃん」

「俺が食べるわけじゃねぇから!蘭子ちゃんにお返し」

「ははっ!!お前、蘭子ちゃんにパシられてんの!?」

「それは大地の勘違いだっつーの!」


大地にからかわれつつ、板チョコ3枚とピンクの傘を持ってC組に向かう。


銀は、新しく気になる女の子を見付けたらしく蘭子ちゃん話に入って来ない。



いたいた!


今日も窓際の席で、ありすちゃんとお菓子パーティー。


「蘭子ちゃん!傘ありがとっ」

「あ、いや別に」

「はい!板チョコ3枚。これでいい?」

「ほんとに買って来たの?……ありがと」

「蘭子ちゃんがデレたぁ~!!可愛い!もう俺お腹いっぱい!」

「うるさい!静かにして……」


俺が大声出せば、クラスにいるみんな俺に注目!


まさか、この高校のトップがこんなうるさいヤツだと思わないだろ。


「あ、あと。今日一緒に帰ろ!珍しく晴れたし」

「分かったから静かにして」


やった~♪


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