自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
それにしても暑い。
長い金髪が首元をすごく暑く感じさせる。
ポニーテールでもしようか……?
「ねぇ、蘭子。髪切った?」
「髪?えっ!蘭子ちゃん髪切ったの!?」
「ありすも気付かなかったのに……キモッ!」
「彼女の小さな変化に気付いてこそが、彼氏ってもんだよっ」
あたし1㎝しか切ってないし……。
傷んだ毛先整えただけで気付くとか、どんだけ見てるわけ!?
「ちょっと引くわー……」
「ごめん諒哉、俺も。引地、色々と気を付けろよ」
「わっ、私もです!」
「はははっ!愛してんのに災難だなぁ~諒哉!」
「みんなして分かってないんだよー……」
好きって言われることに不服は感じない。
むしろ、けっこう嬉しいし。
彼氏は一応一回だけ出来たことは、あるけどこんなに幸せじゃなかったし嬉しくもなかった。
自然消滅ってゆうせいもあるんだろうけど……。