自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
快晴で気温は夏真っ盛りすぎる30度。
日焼け止め塗ってるのに、ジリジリと肌が痛い………。
ありすと話してた昼休み、アイツはこの真夏にダッシュで教室に来た。
暑苦しいったらありゃしない。
「蘭子!今日、海行くぞ!」
「は?海?」
「海ー!!俺ね、今日バイクで来たから放課後海行こ♪」
「急過ぎなんだけど。暑いから行かないっ」
「まぁまぁ蘭子ちゃん!せっかくの桜井くんの誘いだよ?いいと思うよ!」
ありすまであたしを猛暑の下へと進めるのね……。
笑顔であたしを見詰めて期待の眼差し。
はぁ~………たまには、諒哉に付き合ってあげるのも必要?
「分かった。放課後ね」
「マジ!?放課後楽しみ過ぎて熱出しそう!」
「出来れば出して」
「またまた~。ほんとに熱出したら蘭子が一番心配するくせに!」
どんだけ、ポジティブなのこの人。
冷めた視線を送ってもポジティブなヤツには無駄。
「否定しないんだ!俺って愛されてる~♪」
ため息。