自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



放課後のチャイムが鳴ると同時に、俺は空き教室を飛び出して蘭子のとこに走る。


「蘭子~!!」

「うざい。暑苦しい。落ち着いて」



冷たくあしらわれるけど別にいい。


蘭子だから全然いいもーん!!


後ろからぎゅっと抱きつくと、なんでか今日は異常に拒絶……されてる?


俺なんかしたかな?



「んっ……変な匂い…。……諒哉タバコ吸ってる?」

「す、吸ってないよ!まず俺未成年だし!」

「嘘つけ。臭い。諒哉嫌い」

「蘭子~!」


ひらりと俺の腕の中から抜け出して、二三歩離れる。


なんかすげー傷付くし、ショックなんですけども!!?


「諒哉ってタバコ吸う人だったのね……」

「えっと……はい、中2の時からボチボチ……」

「あたしタバコの匂い苦手なの。やめて」

「や、やめます。だから俺のこと嫌いにならないでよー!!」

「完全にやめたらね。匂いで分かるんだから」



ご立腹の蘭子。


これは本気で禁煙しないとマズイ………。


銀といい、俺といいやめる理由はごく単純。


彼女が嫌がることはしない!


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