自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
「蘭子~。いいよ!」
「お邪魔します……」
「まぁまぁ、そんな固くならないで!」
あたしの肩を抱き寄せて、ぴったりくっつく。
ものすごく暑い。
左隣にはぴったりくっつく諒哉と、手を繋いで離さない秋哉くん。
ベタベタしてて暑くないの?
「ねぇ、暑い。かなり暑い」
「おい、秋哉!俺の彼女だから、ここはお前が離れろ」
「ヤダ!離れたくないもん。兄ちゃんが離れろよ!」
「チビなのに生意気!どっか行け!」
「あーもう分かったから。暑いから静かにしてくれる?」
このシュンとした横顔すらそっくり。
ニコニコしてる秋哉くんは、コテコテと眠そうな表情。
眠いの、かな?
あたし兄弟いないから、小さい子に関してはかなり疎い。
「眠い?」
「……ううん!眠くない!」
目を擦って笑う。
眠たいのね。