自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
夏休み明け。
いよいよ今日は久しぶりに蘭子に会える~♪
「キモイ諒哉」
「仲間内だから言いたくねぇけど、今日の諒哉キモイぞ!」
「うるさいよ。銀たん、大地」
「ははっ!!ずっとニヤニヤされてたら誰だって思うって!」
お腹を抱えて爆笑する大地。
クスクスと堪えるようにする銀たん。
言っとくけど銀が一番失礼な笑い方してるぞ、コラ。
廊下を全力疾走して目指すは蘭子の教室。
蘭子ちゃーん!!
テンション上々で教室に入ったんだけど………
「あれ!!?蘭子!?もう遅刻5分前ですけど!?蘭子ー!」
「黙れ諒哉。若本に聞けばいいだろ」
「銀たん名案!ありすちゃーん!」
教室の隅っこに座ってたありすちゃん。
ペコッと笑顔で頭を下げる。
蘭子の友達と思えないほど、笑顔で素直なんだよなぁ。
「蘭子……学校来ないの?」
「ううん!遅刻して来るよ。低血圧だから、久しぶりの早起きがキツイみたいで…」
「どうしよう!代わってあげたい!」
学校来たら、これでもかってほど甘やかしてあげよう。