自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



休み時間こまめに蘭子の教室に行ったけど来てなくて。


やっと蘭子を見付けたのは3時間目の休み時間。


それも机に突っ伏してかなりツラそうだ……。


「蘭子ちゃん!桜井くん来たよっ」

「テキトーに追っ払っといて……」

「もう、ここに来てるんですけど!」

「げっ……」

「彼氏来た時にする反応かよ~。……ん?」



いつもの蘭子と明らかに様子が変。


元から色白だけど、顔がかなり青白。


化粧でかなり誤魔化してる気がする……。


これ、ほんとに低血圧だけが原因?


熱でも出してんじゃね?


「蘭子。ちょっと付き合って?」

「ヤダ。動きたくない」

「わりぃ。ほんと少しだからさ?立てるか」

「ん」


身体を支えてるけど、熱くはない。


足元がふらふらしてすげー危なかっしい。



蘭子を空き教室に連れて来て、太陽の暖かい光が当たる窓際に座らせた。


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