自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
机に突っ伏してた蘭子が、青白い顔を見せてボソッと呟く。
「眠い、頭痛い、腹痛い、ダルイ、気持ち悪い……」
「あとは?」
「イライラする」
少しでも癒してやりたい。
俺は床に座って、蘭子の手を引っ張って脚の間に座らせた。
コテンと俺に寄り掛かってくれる。
甘やかしてあげようって思ってたから、ちょーどいい!
「腹減ったなぁ。購買行きたい。今日の昼飯何にしよっかな~」
「焼きそばパン」
「食いたいの?」
「諒哉の昼飯」
「蘭子は?」
んーっと少し考えてから、俺を見上げて言った。
「ヨーグルト」
「ヨーグルト?もっとちゃんとしたの食わないとダメじゃん」
「ヨーグルト」
まず、購買に売ってないんですけどね。
4時間目終了のチャイムが鳴ると同時に、ウトウトしてる蘭子にパーカーをかけてやった。
よし、コンビニ行くか。
焼きそばパンとヨーグルトを収穫するため。