女装趣味とヘタレと同級生


「ん…きーちゃっ」


名前を呼ぼうと口を開くとするりと舌が入ってきた。

それは口腔を蛇のごとく這い回る。

歯列をなぞり舌を絡め唾液を流し込む。

どちらの物か解らない混ざり合った唾液をゴクリと飲み込む。

----くるしい。

胸を叩く力もだんだんと弱くなる。

それに気づいたのか唇が離れた。

お互いの舌が名残惜しそうに銀の糸を引きながら。



< 12 / 17 >

この作品をシェア

pagetop