女装趣味とヘタレと同級生


きーちゃんの支えがなくなると同時にガクンと床にへたり込む。


「はあ、はあ、」


酸素を体に送り込むためにゆっくりと息をした。

呼吸が整うときーちゃんを見上げるながらギッと睨む。


「何でキスなんかするの!?」


----同情なんかでされたくない!!

そう心の中で呟くと、聞こえているかのように「同情なんかじゃないよ」と言われた。


「さっきの話、最後まで美夜が聞かないから」

「さっきって?」

「悠の事は好きだった。だけど今は美夜のことが好きだよ」


その言葉に目を見開く。


「え?」

「悠の事が好きで美夜に相談のって貰う内にいつの間にか好きになってたんだよ」


そう言うきーちゃんの顔は真剣だけど、ほんのりと赤く色付いている。

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