女装趣味とヘタレと同級生


「うそ…」

「嘘でこんな事言う訳ないだろ。俺から告白するのだって美夜が初めてなんだから」


少し不機嫌そうな声でそう言うきーちゃん。

だけどその顔はさっきよりも濃くなった赤に染まっている。


「だってあたし男だよ」

「知ってる」

「女の子みたいに胸ないし」

「別に胸に大きさ求めてないよ」

「性格可愛くないし」

「俺にとっては可愛いよ」


そう言うとあたしの腕をつかんで立ち上がらせる。

そのまま壁に押し付けられ、またキスをする。


「ん…ふぅ…はっ」


時折息をするために唇を離されすぐに重なる。


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