女装趣味とヘタレと同級生
ちゅっちゅっとリップ音をたてながらのキスをしながら、頭を撫でられる。
よしよしと優しく、時折髪を指に絡めているような気がした。
「きーちゃん」
呼びかける声と同時にキスの雨がやむ。
その代わり優しそうな顔であたしを見るきーちゃんの顔。
その瞬間にドクンと心臓が跳ねた。
「本当にあたしでいいの?」
身長的に見上げる形になるのはいつものことだ。
低い身長がコンプレックスだったが今はそれがありがたく感じる。
なにしろ必然的に女の子の武器ともなる上目づかいになるから。
「美夜がいいの」
そこまで言うときーちゃんは顔を耳元に移動させた。
「俺のモノになってよ」
「ね?」っと甘い声で囁く。