遠恋
「なに泣いてんの?」
もうひとつのベットに寝ていたひとが
私を心配そうに見ていた。
「なんでここにいるの?てか誰?」
冷静に真凛は男のひとに問いかける。
するとハッとしたかのようにベットから降り
私と真凛の近くにきた。
「いろいろワケがあるんだけど、なにから
話していいのか..まあ..部屋間違いだ。
片付けてからすぐ出ていくよ、ごめんな」
「片付なくていい
ちょっとこの子とふたりっきりになりたい
からもう一人の人連れて出てほしい」
真凛は男のひとをみつめながらそういった。
「ああ..そっか、ごめんね?
なんで泣いてるのか俺はわかんねーけどさ
お前は笑ってる顔が可愛いよ」
なに....このひと...
私のことわかるみたいに話してる。
私はただ意味不明なことをゆうこのひとを
ただ見つめていた。
「俺は新山優雅(ニイヤマユウガ)同い年だし
優雅って呼んでいいよ、よろしくね♪」
そういって両手を前にだして
真凛と私に握手を求めてきた。
私と真凛は多分きっとこのひとの無邪気な
笑顔のせいで無意識に
握手に答えてしまったんだろう。
「優雅、おまえ起きたんだ」
洗面台から出てきた優雅の友達である
...光希のそっくりさん
「今起きたとこ。この子達の部屋だから
荷物もってはやく出よっか♪」
握手していた手を放してキャリーバックの
ある方へと歩いていく。
「片付けはしないのかよ?」
「この子たちがやってくれるってさ♪」
「そうゆうわけにはいかねーだろ」
「いいから行くぞ、はやく準備しろ♪」
笑いながら返事をする優雅の言葉に
イラついてる様子の光希のそっくりさん。
ようやくそっくりさんも仕方なく
荷物をまとめだした。