遠恋
「は?三ツ木の奴等が部屋にいたのか?」
「うん、それで、友姫の名前知ってたの。」
真凛の話を光太郎、優真、翔琉は真剣にきく。
今のところ光太郎以外は誰もしゃべらない。
「写メみせろ、俺がそいつら見つけてくる」
「無駄なことしたら余計危ない!」
「周りに聞いてみるよ、写メ送れ」
真凛は黙って光太郎に写メをLINEで送る。
「翔琉、優真、行くぞ」
「ああ」
3人はポケットに携帯とタバコをいれて
立ち上がる。
私と真凛も立ち上った。
「お前らここにいとけ」
『へ?なんで?部屋に戻るよ!』
「部屋しられてるなら危ないだろ?」
「そっか...」
私と真凛はソファに座り直す。
「ちゃんとカギ閉めとけよ。
なんかあったらすぐ電話しろ。」
光太郎たちはそういって部屋を出た。
真凛はカギをしめて冷蔵庫をあさる。
「はい、レモンティー」
『ありがと♪』
私は缶をあけてレモンティーを飲んだ。
「友姫」
『ん?』
「あんたさ、自分のことどう思う??」
『自分のこと?』
「うん」
『んー、どうかなぁ...』
真凛は私からレモンティーをとって
ぐびぐび飲む。
「友姫はさ、可愛いから周りの男がすぐ狙お
うとすんの。」
『わけないじゃん、私に告白するひとみんな
遊びじゃん、狙うなんて...オオゲサだよ』
私は真凛が持つレモンティーを奪いかえして
ちびっとのんでテーブルにおいた。
「光太郎が一番頑張ってたんだよ」
『へ?』
「光希が死んだときね、友姫が病院につくまえ
光太郎がいちばんに病院にかけつけたらしくて
そのときはまだ光希に意識あったみたい」
『なんでいまその話?』
「光希ね、光太郎にね...」