遠恋
先生は私と真凛の間にあるテーブルに
1枚の用紙を置いた。
“ 三ツ倉青年会 合同合宿 ”
三ツ倉青年会とは2つの高校が合体してでき
ている。
私たちの通う学校、桜ヶ丘第2高校と
近くにある近隣校、三ケ木第2高校。
どちらもヤンキーばかりの高校だ。
そんな説明させておいて
私は柴田がおいた紙をみつめていた。
合宿かあー、
中学3年の青年会の合宿も最悪だったなあ。
すると、柴田はコーヒーを飲みながら
紙をテーブルからとり読み出した。
「青年会合同合宿あるぞー」
『強制参加なの?』
「いや、自由参加だ」
『ならパス』
「なんでだ?行かないと退学にするぞ!」
『はあ?なんで!?』
「なんとなくだよ!」
なにその、なんとなくって!適当じゃん!
退学いやだなー
なんかいい言い訳ないかなー
「行くよな?退学いやだもんな?」
『.....』
「真凛、友姫、明日だから準備しろ」
あ、あ、明日!?
『芝田、いま明日って言ったよね!?』
「うん、明日から5拍6日だ。」
真凛と私は
驚いてアイスを食べる手がとまっていた。