臆病な恋
──────
──────────
──────────────
「────あ、雪だ!」
誰かの一言で一斉に窓を見た。
「すごい降ってる!」
「どおりで寒いわけだよ」
「かなり積もってるよ!」
みんな雪でテンションが上がっていた。
そんなところに、
「今日は五時間で終わりだからなー」
担任の知らせにさらに喜ぶ生徒たち。
だが、雪音は焦っていた。
渡す猶予が短くなってしまったからだ。
メニュー