臆病な恋



──────
──────────
──────────────



「────あ、雪だ!」




誰かの一言で一斉に窓を見た。




「すごい降ってる!」



「どおりで寒いわけだよ」



「かなり積もってるよ!」




みんな雪でテンションが上がっていた。


そんなところに、




「今日は五時間で終わりだからなー」





担任の知らせにさらに喜ぶ生徒たち。





だが、雪音は焦っていた。





渡す猶予が短くなってしまったからだ。








< 104 / 232 >

この作品をシェア

pagetop