臆病な恋



「……あ、あの!」




沈黙を切ったのは雪音だった。





「あの、ね…。チョコ…頑張って作ったから貰ってくれますか…?」





そう言って雪音は透斗にチョコを差し出した。





緊張のせいか、その手は小刻みに震えてい
た。






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